古城に潜む

雑ぼっくり

横浜DeNAベイスターズの反攻開始! シーズンはここからだ!2016年5月12日 中日ドラゴンズ戦

ついに反攻開始と言って良いかも知れない。開幕から3,4月は超低空飛行を続けていた横浜DeNAベイスターズの調子が戻ってきた。梶谷隆幸の復帰以来3カード連続の勝ち越し。

今回の中日戦からは筒香嘉智も復帰した。まさに誰もが待ち望んでいた飛車角の復帰。あまりに点が取れない状況が鳴りをひそめそれなりに点が入るようになって来た。

2016年5月12日 中日ドラゴンズ戦

本日、5月12日の中日ドラゴンズ戦はサヨナラ勝ち。先発の砂田が初回いきなり3失点してしまう。我々ファンは四月から間違った学習により今日はダメな日なのかも、厳しいねと肩を落とす。

しかし2回にすぐに2点を返す。本当はもう少し入りそうな回だったが、ここまで。そこから砂田はなんとか持ち直す。

中盤6回連打を浴びて3点差に広げられる。やはり中日打線は恐ろしい。大島、荒木、ヒラタ、ビシエド、ナニータ、エルナンデス・・・息をつく場所が無い。ただ観戦しているだけなのにじわっと腹が重たくなる。

ただ見ている私の意識がちょっと変わっていた。初回もすぐに点差を縮めた。まだ諦めるのは全く早すぎるという気持ちが生まれている。こんなことは今シーズン無かったことだ。今年はこの気持ちを味合わさせてくれるまでに随分時間が掛かった。そのことに気づいた時は嬉しかった。

代打攻勢が大当たりだ。乙坂、下園と連続安打と本塁打。恐らく代打成功率はセ・リーグ1のはずだ。これで同点に追いつく。

須田、田中と勝ち継投の先陣たちがしっかりと自分の投球をする。傷口は最低限で済ます。そして圧巻は三上だ。同点ということで8回、9回の回跨ぎ。考えてみれば昨年は故障だっただけで、彼とてストッパーなのだ。ほんとうに頼もしい。今現在の調子だと山崎康晃よりも上だろう。安定している。

そして突入した延長10回。

かなり厳しいデータがある。延長戦13連敗。9回からわずか3回だけなのに!と思わないでも無いが、ここが野球の面白さでもあるのだろう。チーム力の差が如実に出てしまう。

だた今日は違った。不安半分ともしかしたら勝てるのではないか?という気持ちがあった。(やはりチームが変わっている!)

先ほど三上のほうが安定していると書いたが、山崎康晃も持ち直してきている。昨日今日の投球は良かった。しっかりと抑えるとチャンスがやってきた。

延長10回裏

又吉は悪く無さそうに見えた。それでも先頭の梶谷が一塁線を切り裂くヒット。これが大きかった。筒香は勝負しつつのフォアボールを得る。宮崎はバントで進めようとするがあまり上手ではないようだ。そうそうに追い込まれる。結局ヒッティングに切り替える。ただここからフォアボールをもぎ取る。

ノーアウト満塁。今までならこの状況ですら期待出来ない。ただし今日は違う。回ってきたのは倉本。なんと六試合連続マルチヒットを記録している。調子の並なのか?覚醒か?

覚醒であって欲しいなどと考えている間の初級を逃さずに鮮やかにヒットを決める。この人は素晴らしい。

「クララが立った」というフレーズになぞらえ「クララが打った」などと言われていた倉本の姿はここには無い。ほんとうに信頼できるバッターになっている。首位打者争いに加わって欲しい。エルドレッド、山田、坂本、(ナニータ)と強敵は多いが今後も楽しみだ。

とにかくなんだか4月とは別のチームになったようだ。これで3カード連続勝ち越し。しかしまだ借金7・・・。5連敗2回のダメージはデカイ。

ただコツコツ返していく野球を続けて欲しい。グリエル登場に湧いた2014。最後に失速したが、あの年だってCS争いの目はあった。おなじように4月のスタートがまずいシチュエーション。あの年の5月からベイスターズは弱すぎる球団から普通に戦える球団になったと思っている。一歩ずれると底なし沼のような連敗をしてしまうけど。是非とも借りを返して欲しい。